2008年11月21日

よくわかる 過敏性腸症候群

よくわかる過敏性腸症候群―お医者に行く前にまず読む本 (わが家のお医者さんシリーズ 17)よくわかる過敏性腸症候群―お医者に行く前にまず読む本 (わが家のお医者さんシリーズ 17)
三枝 小夜子

一灯舎 2008-05
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2008年発行のまだ新しい本。コンセプトは「過敏性腸症候群はここまで治る」と一緒で、消化管の説明からIBSの説明、検査や治療についての解説など一通り網羅している。
特徴は、カラーイラストをふんだんに使っていて見やすいのと、元がイギリスの本の翻訳のため、どうも外国書の雰囲気になっていることである。もちろんそのまま持ってきたのではなく、日本の実情に合わせているそうだが日本人としてはちょっと違うんじゃないかいう記述が結構ある。

とりあえず「過敏性腸症候群はここまで治る」と比べてみると、
・消化管の説明や検査の説明は、こちらのほうがイラストが豊富で分かりやすい。
・症状は便秘と下痢だけで、ガスなどは関連症状としてひとまとめにされていて、記述は少ない。どうも最近は便通異常が無いとIBSと言わないそうなので、これはこれで正しいのかも。
・治療法の記述は少ない。特に「過敏性腸症候群はここまで治る」で力を入れていたライフスタイルや精神的な対策があまりない。まあこれはこの本の著者が消化器専門医で「過敏性腸症候群はここまで治る」の著者が心療内科医だからだろう。
・イギリスの人は便秘が多いのだろうか。便秘は24ページ、下痢は11ページ、ずいぶん差がある。
・関連症状は多彩に取り上げているので(例えば味覚障害や直腸痛など)、心当たりのある人は読んだ方がいいかも。

評価したいのは巻末にある症状の記録表?で、月日や便の形状その他もろもろを記入するようになっている。この自分の症状を客観的に把握するのはとても重要で、こういう記録があると自分のクセというかパターンが結構分かってくるものだ。例えば症状が出るのは主に昼食後とか、休日は平気だとか、下痢になるのは午前中がほとんどだとか、実際につけてみるといろいろ発見できるわけである。

まあこの本は検査について知りたいとか、便秘で悩んでいる人には読まれることをおすすめする。それ以外だと「過敏性腸症候群はここまで治る」を読む方がいいと思う。
posted by はんなり治療院 at 23:51| 東京 ☀| Comment(2) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月10日

書評:過敏性腸症候群はここまで治る

過敏性腸症候群はここまで治る過敏性腸症候群はここまで治る
伊藤 克人

主婦と生活社 2003-07
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過敏性腸症候群(以下IBS)の一般向けに書かれたものとしては嚆矢とも言える本で、自分はIBSなのではと思われたらまずこの本を読んでほしい。基礎知識として一通りのことが書いてある。実際AMAZONで「過敏性腸症候群」で検索するとトップに来るし、初版2003年でありながら未だ1番人気である。

簡単に内容を説明すると、
第1章 IBSについての解説や間違えやすい他の病気の説明など
第2章 IBSの検査についての説明
第3章 治療方法についての説明、薬と心理的な治療法
第4章 生活習慣からの対策
第5章 食生活からの対策
第6章 いろいろな症例を挙げて、解説と対策を説明

特に読むべきは第1章と第2章である。最近は自分の症状をネットで調べているうちにIBSというキーワードにたどり着いたという人が結構いるが、その場合基礎知識をすっとばして対策などの情報に飛びつきがちである。まあ実際困り果てているわけだから無理からぬところであるが、その前にぜひIBSとはどういうものか理解しておかないと他の病気と間違えていたり、的外れな対策をとってしまったりする。ただガス型についてはさらっとしか触れていない。一応第6章にガス型の人の症例が載ってはいるが、対策は薬を飲むこととリラックスするということなので、現実に困っている人にはあまり参考になりそうにない。。

対策と言えば、この著者の先生も薬だけでは難しいと思っていらっしゃるようで、自律訓練法や食生活を含めた生活習慣の注意点などにかなりページを割いてある。実際そんな生活していればお腹が無事なわけがないという患者さんが結構いらっしゃって、よく驚かされる。以前夏に下痢で悩んでいる方がいらっしゃったが、入ってくるなり暑い暑いを連呼して勝手にクーラーの設定温度を限界まで下げてしまい、呆然とさせられたことがあった。聞けば自宅では常に一番下の設定温度でクーラーを使いまくっているとのことで、案の定背中もお腹も冷え切っている。そりゃあ下痢にもなりまっせ。このように生活習慣に原因が含まれていることが多いが、案外気づいてない人もいるので、ぜひ一読されて見直してみてはいかがだろうか。

総合的にみてお薦めの本である。便秘型や下痢型の人はいろいろ参考になることが多いだろうし、ガス型の人もまずこれを読んで基礎知識をつけるのがいいと思う。

posted by はんなり治療院 at 22:37| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月11日

チャングム読了

以前紹介したチャングムですが、とうとうこちらの

4150410704チャングム〈1〉宮廷篇
キム サンホン 米津 篤八

早川書房 2004-10
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小説版全3巻を買ってしまい、さらに全部読み終えました。

NHKで放送していたのを見て感銘を受け、ついに小説まで手を出したわけですな。
小説版も2種類あり、テレビに忠実なのとオリジナルなのとどちらにしようか迷ったんですが、テレビ版ならテレビを見ればよかろうということでオリジナルのほうにしました。

結果として、まあまあよかったです。端的にいえば、単なる才色兼備のヒロインの立身出世物語ですが、そこはあまりなじみのない韓国の宮廷の風俗と随所にある東洋医学の知識と、何よりテレビの女優さんのイメージにより面白さ3倍増しで読めました。

ストーリーなどは大まかな流れは同じですが、それ以外はかなり違うと思います。一番違うのは、こっちの小説には性的な表現がばんばん出てくるというところですかね〜。例えば宮廷の女官は王と添い遂げる(?)ことになっているそうなので、処女かどうか検査する場面がでてきますし、宦官になるための手術のやりかたとか、まあいろいろ出てきます。必然性があるかはともかく、現実的とは感じました。

残念ながら、鍼灸に関してはほとんど記述はないですが、東洋医学の考え方や人を治療することへの厳しい心構えなど、参考になることも多かったです。興味をもたれた方、ぜひ読んでみてください。
posted by はんなり治療院 at 12:56| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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