2008年11月10日

書評:過敏性腸症候群はここまで治る

過敏性腸症候群はここまで治る過敏性腸症候群はここまで治る
伊藤 克人

主婦と生活社 2003-07
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過敏性腸症候群(以下IBS)の一般向けに書かれたものとしては嚆矢とも言える本で、自分はIBSなのではと思われたらまずこの本を読んでほしい。基礎知識として一通りのことが書いてある。実際AMAZONで「過敏性腸症候群」で検索するとトップに来るし、初版2003年でありながら未だ1番人気である。

簡単に内容を説明すると、
第1章 IBSについての解説や間違えやすい他の病気の説明など
第2章 IBSの検査についての説明
第3章 治療方法についての説明、薬と心理的な治療法
第4章 生活習慣からの対策
第5章 食生活からの対策
第6章 いろいろな症例を挙げて、解説と対策を説明

特に読むべきは第1章と第2章である。最近は自分の症状をネットで調べているうちにIBSというキーワードにたどり着いたという人が結構いるが、その場合基礎知識をすっとばして対策などの情報に飛びつきがちである。まあ実際困り果てているわけだから無理からぬところであるが、その前にぜひIBSとはどういうものか理解しておかないと他の病気と間違えていたり、的外れな対策をとってしまったりする。ただガス型についてはさらっとしか触れていない。一応第6章にガス型の人の症例が載ってはいるが、対策は薬を飲むこととリラックスするということなので、現実に困っている人にはあまり参考になりそうにない。。

対策と言えば、この著者の先生も薬だけでは難しいと思っていらっしゃるようで、自律訓練法や食生活を含めた生活習慣の注意点などにかなりページを割いてある。実際そんな生活していればお腹が無事なわけがないという患者さんが結構いらっしゃって、よく驚かされる。以前夏に下痢で悩んでいる方がいらっしゃったが、入ってくるなり暑い暑いを連呼して勝手にクーラーの設定温度を限界まで下げてしまい、呆然とさせられたことがあった。聞けば自宅では常に一番下の設定温度でクーラーを使いまくっているとのことで、案の定背中もお腹も冷え切っている。そりゃあ下痢にもなりまっせ。このように生活習慣に原因が含まれていることが多いが、案外気づいてない人もいるので、ぜひ一読されて見直してみてはいかがだろうか。

総合的にみてお薦めの本である。便秘型や下痢型の人はいろいろ参考になることが多いだろうし、ガス型の人もまずこれを読んで基礎知識をつけるのがいいと思う。

posted by はんなり治療院 at 22:37| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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